彼岸に

私の教会では、彼岸のこの時期に「召天者記念礼拝」というものがあります。
仏教に合わせているのではないのですが、ほとんどの日本人には仏教的なカレンダーが体にしみついているので、亡くなった人を偲ぶ思いが強まっている人たちが多くいるこの時期に、その思いを少しでも慰めるために教会から天国に帰った召天者を偲びましょう、ということだと思います。

で、去年、突如牧師の思いつきか何かで、教会員の両親でこの教会とは直接関係なくてもクリスチャンだった方なら「召天者記念礼拝」で覚えましょう、ということになりました。

この礼拝の日、召天者の写真と簡単な人生の歩みを書いたパネルが貼り出されます。
私は去年なんでかこのパネルを作ることができなかったのですが、先日やっと作りました。今年から母のパネルが1週間だけ教会の壁に貼られます。

母の人生のあゆみ、私は以下のように書きました。
記録として。

私の母は、早くに父親を肺結核で亡くしましたが、その父親は病床でカトリック信仰を持ち、家族全員で洗礼を受け、母の洗礼名はエリザベスでした。個人的な信仰には至っていませんでしたが、幼い頃カトリック教会で聞いていた天国の話や善悪の話の影響を強く受け、正義感の強い人でした。家計を助けるため美容学校に行き、20代後半で自分の店を持ち、結婚して私を出産した後も仕事を続け、休みの日には障害者の方々の施設や児童養護施設でヘアカットの奉仕をしていました。私が高校に入る前に体を壊して仕事を辞めましたが、頼まれれば成人式の着付けをしたりしていました。私の結婚式ではヘアメイクと着付けを担当してくれました。2006年7月に膵臓癌と分かり、治療のために入院する前夜、私は母と祈り、そこで母の信仰告白を聞きました。信仰告白をした母の表情は輝いていました。しかし辛い治療も効き目なく、2007年6月10日夕刻、まことの故郷である天国に帰って行きました。息がなくなるまでの数十分、母はベッドの周りの誰でもなく、窓の外の空を見つめていました。視線の先にイエス様が見えているように思い、「天国に行ったらイエス様によろしくね」と声をかけると、大きくうなずきました。「夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫びがある。詩編30:5」 母の好きだった聖句です。死に勝利し、天国で喜び叫んでいる母の姿が想像に難くない、安らかに微笑んだ死に顔でした。
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Commented by ayanofrom at 2010-09-16 06:27
お母様、本当に様々な荒波を乗り越えてこられた人生でしたね。正しい適切な言葉がみつかりませんが、素晴らしいお母様ですね。
Commented by suzuran-no-nikki at 2010-09-16 12:51
お母様の洗礼名はエリザベスだったんですね。
うちの娘の名前も、実はエリザベスから名付けたものです。
Commented by martha2nd at 2010-09-17 14:12
☆ayanoさん
ありがとうございます。生前はけんかもたくさんしましたけど、闘病中、そして亡くなってから、本当にすばらしい人だったと思うようになりました。
Commented by martha2nd at 2010-09-17 14:14
☆スズランさん
そうでしたか!光栄です^^ 
by martha2nd | 2010-09-15 22:47 | 神・キリスト・聖書・十字架 | Comments(4)

クリスチャン。在宅翻訳やってます。夫と文鳥との生活に奇跡的な誕生をした息子も加わり奮闘しています。


by martha2nd