日野原重明「いのちを語る」

昨日の日野原先生の講演会のメモをもとに備忘録的、箇条書き的ものになると思いますが、書き留めておきたいと思います。

いのち、とは、見えないもの。時間。神様に与えられた時間をどう使うか。自分のためにどう使うか、人のためにどう使うか、それが重要である、と何度もおっしゃいました。

日野原先生は59歳でよど号のハイジャック事件に逢い、飛行機を無事降りて金浦空港の地面を踏んだ時に、命拾いをして、その命は自分のものではない、神から与えられたものだということを改めて思い、残された自分の時間は他人のためにささげようと思ってきたのだそうです。自分の人生のスタートは60歳だったと(笑) 現在100歳で、110歳までに看護師さんたちが麻酔を打てるようにする法整備に尽力したいとのことでした。だから110歳まで死ぬわけにはいかない、と。日本だけなのだそうです、看護師さんが麻酔を打てないのは。

いきる、とは「息する」を短く言ったもので、息で大事なのは吸うよりも吐くこと。十分に吐けばその分必要な空気が入ってくる。禅や太極拳の呼吸は1分に数回しかしないものだが、非常に効率がよく、体に良い。吐くということに準じて、私達の口から出る言葉の調子がコミュニケーションにとってとても大切であるともおっしゃいました。人間の耳には「ラ」の音が心地よいのだそうで、「ただいま」とか「ラ」の音で言うと良いと(笑)

寿命は神様から頂いた時間であり、いのち、つまり他人の時間も大切にすることが平和をつくる、というお考えでした。だから他人の命を奪うような戦争には断固反対というお考えでした。

100歳でも1時間ほど立ちっぱなしでの講演でした。昨日テレビ局で収録をした後に、患者さんを2人診察して、それからこの講演会に臨まれたそうで、本当にお元気でした。最後には先生のすばらしい指揮で「ハッピーバースデー」の歌の代わりに、「ふるさと」を会衆で斉唱しました。オカリナの得意なお医者さんが出てきて、オカリナで伴奏するというとてもシンプルでしたが、すばらしい合唱でした。

後半、講演会主催者のホスピス研究所の山崎医師と日野原先生の対談でした。山崎医師は福島の出身だそうで、ホスピスでは幸せな死もあるが、3.11で一瞬にして命を断ち切られた人とその遺族の苦しみにどう寄り添えばいいのか、と日野原先生に質問されました。日野原先生は多くの遺族が自分が生き残ったことへの罪悪感の中で苦しんでいる。こういう場合言葉は慰めにならない。自分だったら、まずは手を取って、自分の体温が相手に伝わってから「あなたに対して私に何かできることはあるでしょうか」と訊ねる、とおっしゃいました。

先生は「僕の手は柔らかくてあたたかいのよ、毎日オリーブオイルを15グラム摂ってるから」とおっしゃってましたが、その通りほんとに柔らかくてあたたかい掌でした。ご著書を買ったら握手してくださったのです!

あと葉酸が長寿によいそうで、キャベツやブロッコリーやレタスを食べると良いともおっしゃってましたよ!そして豆肉魚のたんぱく質も不可欠だそうです。
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Commented by にわ at 2011-12-03 17:35 x
せんせと握手できていいなー。
せんせのリーフレット、フリマのとき配ったんだけど、みんな喜んでもらってくれました。今の日本でそんなクリスチャン奇跡だよね!
Commented by martha2nd at 2011-12-06 14:58
☆にわちゃん
先生も震災から1か月後に被災地おとずれて避難所の人たちを励ましたんだって。男の人たちはしゅんとしてたけど、女性は「日野原先生だ」って目を輝かせて寄ってきたらしい。やはり女性のパワーはすごいって。
Commented by にわ at 2011-12-07 22:19 x
へ~~~~。 日野原せんせがいうのは納得するね~。
Commented by ピッピ at 2011-12-08 13:14 x
よど号ハイジャックの映像はいまだに私の脳裏に焼きついています。先生があの事件に耐えて歩いてタラップを降りてこられた姿は忘れられないです。
Commented by martha2nd at 2011-12-14 21:33
☆にわちゃんへ
りぷおくれました。
日野原先生を老害とか言ってる人もいるみたいだけど、頭しっかりしてて、体もしっかりしてて、チャーミングで、それでいて厳しい人だわ。ほんとこの人が言うと説得力がある。
Commented by martha2nd at 2011-12-14 21:35
☆ピッピさんへ
私はその映像を見たことないんですが、先生、すごい体験なさったんですよね。どれだけ恐ろしかったかと思います。そしてその後の人生の使い方、素晴らしいです。
by martha2nd | 2011-12-02 14:33 | 神・キリスト・聖書・十字架 | Comments(6)

クリスチャン。在宅翻訳やってます。夫と文鳥との生活に奇跡的な誕生をした息子も加わり奮闘しています。


by martha2nd