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いったん東京に

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昨日祖母のいる病院に行きました。もう今日明日の命かもしれないので、帰りの予定がたたず、片道チケットで実家に帰りました。
実際それくらい苦しそうでしたが、話しかけると応えようとする意欲はかなり感じられました。人工呼吸器ではないらしいですが、何か呼吸を助けるための管が入れてあり、声は出ません。だから、もがいているような、余計に苦しそうに見えました。
しかし、伯父によれば、前日より反応も良く、サチュレーションも上がっているということでした。
私は、「おばあちゃんありがとう、大好きだよー」「苦しいね。早く楽になれるといいね」「ひとみちゃん(先に天に行った祖母の娘、私の母)のほうに行かなんよ」「お祈りしてるよ」「待っててね」などの言葉をかけました。最後の3つの言葉に一番うなずいていたように思います。そして、友人がアドバイスをしてくれたように、耳元で小さく「みかんの花咲く丘」を歌いました。一緒にいたいとこによれば、祖母も一緒に歌おうとしていたと言ってました。
ずっと耳元で歌ってあげたかったのですが、大病院の救命病棟なので、面会時間が細かく設定され、10分以内にしてくださいと書いてあったので、それでその場を去りました。
状況が許すなら、ずっと病院に詰めて、面会可能時間のたびに10分だけ祖母の横にいて歌いたいのですが、息子と夫を残してきたし、仕事もあるし、祖母の大切な息子である伯父夫妻が、責任を持ってやってくれてるので、私は最後の言葉をかけられただけでも感謝して、いったん東京に戻って来ました。
みかんの花咲く丘の歌詞は、天国に旅に出るような風景とかぶるし、聞き慣れた曲だし、ほんといいなあと思いました。

みかんの花が咲いている
思い出の道 丘の道
はるかに見える青い海
お舟がとおくかすんでる

夜、実家でアルバムを見ていたら、祖母が私くらいの年齢だった頃の写真を見つけました。若くして未亡人となり、女手一つで母と伯父を育てただけあって、強くて頼もしい親の顔でした。両側にはまだ子供っぽさを残した伯父と母がいました。私には到底できない過酷な人生を歩んだ祖母をどうか神様が深く憐れんでくださるようにというのが、私の一番の祈りです。
by martha2nd | 2013-01-23 13:28 | 実家関連(熊本、福島)

クリスチャン。在宅翻訳やってます。夫と文鳥との生活に奇跡的な誕生をした息子も加わり奮闘しています。


by martha2nd