鴎 三好達治



先日の礼拝後の歓送会で、
大学を卒業したばかりのE君が、大学の合唱部仲間を連れてきて、
ステキな合唱曲を歌ってくれました。あまりよかったので、アンコールが起こり、
次にアカペラ曲「鴎」を歌ってくれました。

上の画像は音楽大学の洗足学園のものですが。。人数がいるので迫力がありますね。

さてこの鴎という歌の歌詞がよくて、私は自然に涙があふれました。
「ついに自由は彼らのものだ」というフレーズが繰り返されます。
自由を私たちは求めているのではないでしょうか。
そして本当に自由になるのは、死によって不自由なこの体を抜け、
大空に旅立つときなのではないでしょうか。

この鴎という曲は三好達治の「鴎」という詩につけられたもののようです。
三好達治が昭和21年に書いた詩だということです。
戦後、戦争や軍国主義から解放された日本社会、日本人のことを詩にしたのでしょうか。

ついに自由は彼らのものだ 
彼ら空で恋をして
雲を彼らの臥所とする
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ 
太陽を東の壁にかけ
海が夜明けの食堂だ
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ 
太陽を西の窓にかけ
海が日暮れの舞踏室だ
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ 
彼ら自身が彼らの故郷
彼ら自身が彼らの墳墓
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ 
一つの星をすみかとし
一つの言葉でことたりる
ついに自由は彼らのものだ

ついに自由は彼らのものだ 
朝やけを朝の歌とし
夕やけを夕べの歌とす
ついに自由は彼らのものだ

~~~~~~~~~~~~~

大空に旅立つ、といえば、1月に危篤状態だった祖母に会いに行く飛行機で、
祖母が入院するまでお世話になった「さくらんぼ」という老人施設と同じ
さくらんぼが翼に描かれていて、そして、そのずっと向こうの雲の果てに、
祖母が、そしてきっと私たちが地上の歩みを終えたときに切る
ゴールテープのような白いラインが見えました。
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by martha2nd | 2013-04-03 14:28 | 音楽 | Comments(0)

クリスチャン。在宅翻訳やってます。夫と文鳥との生活に奇跡的な誕生をした息子も加わり奮闘しています。


by martha2nd