復元納棺士さんの講演

在宅ホスピスの先駆けであるケアタウン小平とその関連NPOが毎年開催している講演会があります。
今年で10回目だそうです。
何かのきっかけに一度行って、その後毎年案内が届くようになりました。
最初の講師は忘れました。その後の案内で日野原重明先生が100歳のときの講演にも行かせていただき、
昨年は「置かれた場所で咲きなさい」の著書で有名な渡辺和子シスターで、とても行きたかったのですが都合がつかず行きませんでした。
今年は復元納棺士の笹原瑠衣子さんが講師。
棺の中の大切な人の死に顔が穏やかできれいだと本当に遺族は慰められるものです。
そのことを母や祖母たち、そしてペットの死を通して強く思っていた私ですので、
どうしても今回は行きたくて、1月から申し込みお金も払っていました。
そこに息子の骨折。。行けるのか??3千円がむだに?と思っていましたが、
ぎりぎり学童保育所に復帰できたので、近場でもあったため、仕事の合間を縫って行ってきました。

笹原さんは岩手にお住まいで、
東日本大震災で亡くなった方々の遺体とその家族がきちんと対面でき、お別れできるように、ひどく傷んだ遺体の数々をボランティアで復元されていた方です。
NHKスペシャルでも取り上げられました。
震災で心に傷を負った子供たちのケアも行っているという、パワフルな方です。
なんと私と同じ年齢。

講演の後、ケアタウン小平の山崎医師との対談があったのですが、
なぜ復元納棺士になられたのかという質問に、
笹原さんは自分のお子さんを0歳で亡くして、怖くてその遺体に触ることができず、
きちんとお別れをすることができなかったことがきっかけだとおっしゃってました。

私もホスピスの患者さんやご家族の心のケアができればと、学び始めたきっかけの一つは
母の終末期に死の向こうにあるものについて、オープンに話せなかったことや、
母に「お母さんが死んだら~」という話ができる雰囲気を作ってあげられなかったことがあります。
でもこの笹原さんのように、実際に他の人たちの役にはまだ立ってませんが。。

最近は少しゆっくり学んでいこうと思っています。
息子が小学校低学年で、今彼の心や頭にとってとても大事な時期じゃないかなと思うのです。

とにかく、何か人の役に立とうという志というのは、笹原さんにとってはお子さんの死だったり、
私にとっては母の死だったり、日航機の事故の遺族の中にも多くの人が社会貢献の道に進まれた人がいると聞いていますが、だれかの死がきっかけであることが多々あるのですね。

死はそういう意味でも終わりではなくて、死によって何かが創造されていくのだなとつくづく思いました。
くしくも昨日はキリスト復活を覚えるイースター(復活祭)でした。
遅ればせながら、読んでくださった皆様、
ハッピー・イースター!
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by martha2nd | 2016-03-28 09:52 | 神・キリスト・聖書・十字架 | Comments(0)

クリスチャン。在宅翻訳やってます。夫と文鳥との生活に奇跡的な誕生をした息子も加わり奮闘しています。


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