祈りのたて琴
2017年 06月 12日
病床にある人たち、特にホスピスなどの終末期の人たちの枕元でハープを奏でる働きをしている「リラ・プレカリア(祈りのたて琴)」という団体があります。日本福音ルーテル社団法人が母体です。この働きの指導者はアメリカ人のキャロル・サックさん。
一度この団体の催した講演会に行ったことがきっかけで、定期的にニュースレターが届くようになりました。
去年の春のニュースレターを、ちゃんと読もうと取っておいて、今頃ちゃんと読みました(笑)
このニュースレターはこちら↓(記事下のリンク)でも見ることができます。
長崎で吉永小百合さんが原爆詩を朗読する際の伴奏にキャロルさんのたて琴が選ばれた時のことが書かれています。キャロルさんは悔い改めと祈りの歌である「神の子羊」というグレゴリオ聖歌を選ばれたそうです。それはアメリカ人として自分の国が日本に原爆を落としたことを心から申し訳なく感じているからだそうです。
私はこれまで多くのアメリカ人と知り合いましたが、誰も原爆のことで「アメリカが悪かった、申し訳ない」と言った人はいません。でもキャロルさんの言葉を聞いて、日本人として少し気持ちが癒された気がしました。涙が目に浮かびました。
吉永小百合さんは朗読の後、キャロルさんの手を取り舞台の袖まで歩いて、観客に見えないところで強く抱き合ったそうです。そして「きょうの会は、祈りそのものでしたね。初めから終わりまで」とおっしゃり、もう一度抱きしめあったのだそうです。吉永さんも本当にあたたかい方なのだなあと思います。
by martha2nd
| 2017-06-12 12:45
| 神・キリスト・聖書・十字架