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可能性の宝箱

証ちゃんの容態は徐々に落ち着いてきたようです。



体のむくみもほとんど取れ、あばら骨もはっきり見えるし、まるまるとした赤ちゃんのイメージからするとだいぶ違います。体の水分が血液の方に行っている証拠だからこれでいいのだとか。
それから、おしっこは最初からしているのですが、うんちもし始めたみたい。何も食べていないのに、うんちができるなんて不思議です。

呼吸の方はまだ自発呼吸がほとんどありません。肺があまり育っていないから、これは気長に待つしか無い。Marthaが「自分で呼吸できるんでしょうか」と心配していると、
産科の医師は「期待しましょうね。赤ちゃんは可能性の宝箱だからね」と、なんとも詩的な表現で答えてくれました。彼自身が宝でもあるし、これからいろんな輝きを見せてほしいものです。

余談ですが、昨日この医師から私たちを受け入れた時の話を聞かせてもらえたました。
前の病院の主治医が電話で
『16週で破水した患者さんなんだけど、受けてもらえないか。受け入れてもらえないなら、こちらでみとるしかないです』
と言うので、そんなかわいそうなことはできないと思って引き受けてくれたそうです。
いつもNICUの呼吸器はフル稼働しているのだけど、双子ちゃんが緊急で来た場合に備えてバックアップの呼吸器を残していて、これを証ちゃんのために使ってくれているのだとか。

こうしてなんとかバトンは渡されました。今回は前の主治医のドライな口調が、功を奏したのでしょうか。神様は全てを用いて転院のお膳立てをしてくださったのだと思います。

こちらに来て急に陣痛が来たのも本当に偶然だったようです。ステロイド注射とかそういった治療が誘発したのかなと、最初思っていたのですが、そんなことは全くなく、転院していなくてもおそらく同じタイミングで陣痛が来ていただろうと。
それにステロイド注射がきちんとできるのとできないのとでは、赤ちゃんの予後が全然違うので、48時間きちんと持って良かったと言っていました。
転院していなかったら、今頃は葬儀だったでしょう。そう考えると恐ろしい。
早くはなかったけど、遅くない。神様のご計画は素晴らしいと再確認しました。

巷では周産期医療の崩壊が問題になっていますが、そんな中で充実した設備とスタッフが整った病院が与えられ、そこで出産でき、素晴らしい医師と看護師の手で子どもを看てもらえる私たちは恵まれていると思います。
神様ほんとうにありがとうございます!

証ちゃんの肺が育って、自分でも呼吸できますように。
神様の愛の中で保育器の中でも安心していられますように。

引き続きお祈りの支援をお願いいたします。
by martha2nd | 2008-09-12 23:59

クリスチャン。在宅翻訳やってます。夫と文鳥との生活に奇跡的な誕生をした息子も加わり奮闘しています。


by martha2nd