断腸の思い、初体験
2013年 08月 28日
私が学んでいるパストラルケアで、数年ぶりにドイツ研修旅行が今年行われることになったのです。
理事長のドイツ人司祭の心臓の病気などでここのところ開催されていなかったのだと思います。
ドイツのホスピスや病院を10か所ほどまわり、そこの責任者からお話しをうかがえるという、
百聞は一見にしかずの機会。日本では想像できないような、患者を尊重した医療を見て、学ぶだけでなく、
何よりドイツ人司祭にドイツを案内してもらえるという願ってもない機会。
それにこの司祭様はもう80代です。失礼かもしれないけど、最後のチャンスかもしれない。
パンフレットを見て、行きたいなあ、行きたいなあ、という思いはものすごく強かったのですが、
2週間も家を空けるとなると、夫が息子の保育園の送り迎えをするのもかなり負担になるだろうし、
私自身も子供のことが気になって研修に集中できないかもしれない。
私にとって一番望ましいのは子連れでの参加でした。
でも子連れでドイツ研修旅行に参加したいなんて、非常識なことを言うこともはばかられて、
誰にも言わずに5月の段階でぐっと心の中であきらめていたことでした。
ところが、先週この司祭様からパストラルケアを学ぶ人たちに、
研修旅行にもっと多くの参加をよびかけるメールが来て、
私はダメ元で、「旅行時5歳の息子連れでは無理ですよね。。」と
返事を書いてみたんです。すると、
「息子連れでいいと思います」との返事が即届きました。
私は息子の年齢で違う文化を見せておきたいとも思いましたし、
子供ホスピスも回るということで、日本人の5歳の子と、ドイツの小児がんなどの子供たちとの間に
どんな化学反応が起きるか、というのも少し興味がありました。
また、子連れだと他の研修生の迷惑にもなるけど、励みや慰めにもなるかもしれないと思いました。
そういった意味で、司祭もOKしてくれたのだと思うのです。
出発は9月20日で、とうに諦めていましたので、
熊本に帰省する予定などもその時期に入れていて、
本当に行くならばいろいろと予定の調整をしなければならないと思っていました。
旅行会社さんも、子供用の料金の見積もりを出してくださったりしていました。
しかし、夫は2週間一人になるのは寂しいし、子供を連れて行くなら死ぬ気で守ってほしいと、土曜日になって言ってきました。
そして教会の人2人に話す機会があり、相談したら、1人はすごく前向きだったのですが、
もう一人は子供に何かあったらどうするのよ!!と猛反対で、
私はそりゃあ「絶対大丈夫」とは言えない、未来のことはわからないですし、
死ぬ気で守ったって守りきれないこともあるだろうし、そうなったら
「死ぬ気で守ったんだよ」と言っても、信じてもらえないだろうし、
いろいろ考えたら、旅行に行くのがものすごくプレッシャーになってきて、
結局行かないことにしたんです。
理事長にも旅行会社にもまだ「行きます」とは言ってなかったですが、
「やっぱり行かないことにしました」とお返事をして、
その日は涙涙で過ごしました。「断腸の思い」とはまさにこのことだ、と実感しました。
今まで私はやりたいことを諦めたことがなかったように思います。
失恋とか死別とか、そういうこととはまた違う、悲しみの感情、涙、を初体験したのでした。
でも私が慕っている学びの仲間で母と同年代の方が、この旅行に参加されることを知って、
彼女からたくさんお土産話を聞かせていただくお願いを昨日メールでしました。
そうしたら快いお返事。娘さんの出産と重なるので迷っていらっしゃいましたが、
それでもこの旅行を選ばれたのです。
お土産話が楽しみです。
理事長のドイツ人司祭の心臓の病気などでここのところ開催されていなかったのだと思います。
ドイツのホスピスや病院を10か所ほどまわり、そこの責任者からお話しをうかがえるという、
百聞は一見にしかずの機会。日本では想像できないような、患者を尊重した医療を見て、学ぶだけでなく、
何よりドイツ人司祭にドイツを案内してもらえるという願ってもない機会。
それにこの司祭様はもう80代です。失礼かもしれないけど、最後のチャンスかもしれない。
パンフレットを見て、行きたいなあ、行きたいなあ、という思いはものすごく強かったのですが、
2週間も家を空けるとなると、夫が息子の保育園の送り迎えをするのもかなり負担になるだろうし、
私自身も子供のことが気になって研修に集中できないかもしれない。
私にとって一番望ましいのは子連れでの参加でした。
でも子連れでドイツ研修旅行に参加したいなんて、非常識なことを言うこともはばかられて、
誰にも言わずに5月の段階でぐっと心の中であきらめていたことでした。
ところが、先週この司祭様からパストラルケアを学ぶ人たちに、
研修旅行にもっと多くの参加をよびかけるメールが来て、
私はダメ元で、「旅行時5歳の息子連れでは無理ですよね。。」と
返事を書いてみたんです。すると、
「息子連れでいいと思います」との返事が即届きました。
私は息子の年齢で違う文化を見せておきたいとも思いましたし、
子供ホスピスも回るということで、日本人の5歳の子と、ドイツの小児がんなどの子供たちとの間に
どんな化学反応が起きるか、というのも少し興味がありました。
また、子連れだと他の研修生の迷惑にもなるけど、励みや慰めにもなるかもしれないと思いました。
そういった意味で、司祭もOKしてくれたのだと思うのです。
出発は9月20日で、とうに諦めていましたので、
熊本に帰省する予定などもその時期に入れていて、
本当に行くならばいろいろと予定の調整をしなければならないと思っていました。
旅行会社さんも、子供用の料金の見積もりを出してくださったりしていました。
しかし、夫は2週間一人になるのは寂しいし、子供を連れて行くなら死ぬ気で守ってほしいと、土曜日になって言ってきました。
そして教会の人2人に話す機会があり、相談したら、1人はすごく前向きだったのですが、
もう一人は子供に何かあったらどうするのよ!!と猛反対で、
私はそりゃあ「絶対大丈夫」とは言えない、未来のことはわからないですし、
死ぬ気で守ったって守りきれないこともあるだろうし、そうなったら
「死ぬ気で守ったんだよ」と言っても、信じてもらえないだろうし、
いろいろ考えたら、旅行に行くのがものすごくプレッシャーになってきて、
結局行かないことにしたんです。
理事長にも旅行会社にもまだ「行きます」とは言ってなかったですが、
「やっぱり行かないことにしました」とお返事をして、
その日は涙涙で過ごしました。「断腸の思い」とはまさにこのことだ、と実感しました。
今まで私はやりたいことを諦めたことがなかったように思います。
失恋とか死別とか、そういうこととはまた違う、悲しみの感情、涙、を初体験したのでした。
でも私が慕っている学びの仲間で母と同年代の方が、この旅行に参加されることを知って、
彼女からたくさんお土産話を聞かせていただくお願いを昨日メールでしました。
そうしたら快いお返事。娘さんの出産と重なるので迷っていらっしゃいましたが、
それでもこの旅行を選ばれたのです。
お土産話が楽しみです。
by martha2nd
| 2013-08-28 14:47
| 神・キリスト・聖書・十字架