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つらい立場

今日、友達が妊娠のお祝いに素敵なプレゼントをくれました。アロマポットと、妊婦さん用に調合されたアロマオイル。彼女が自分の胸の痛みをこらえながら、このプレゼントを私に買ってくれたのだと思うと、大切に大切に使いたいと思います。
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実はこの友達はここ数年祈りのパートナーとして、互いのプライベートなことなどもさらけ出して祈り合ってきた人です。私たちは二人とも子供がいなくて、私は「子供が与えられればいいなあ」程度の願いでしたが、彼女の「子供が欲しい」という気持ちは私なんかよりずっと強く、去年くらいから積極的に高度な不妊治療もされていました。彼女は結婚8年目で私より少し年上で、ご主人は40代。彼女自身が一昨年子宮頸がんになり、子供を望んでいたので癌の手術のときも子宮温存が彼女の一番の願いでした。癌は浅かったので、願いどおり子宮は温存されました。でも再発の可能性は常に付きまとうし、ご自身やご主人の年齢を考えるとタイムリミットを感じているみたいで、年齢的にも性格的にもとても穏やかで落ち着いていて、自分の失敗は笑い飛ばせるタイプの人ではあるのだけど、やはり瞳の奥に叶えられない切望を抱いている悲愴感が読み取れました。毎月のように、「今月は治療が上手く行くように祈って」と言われて、私も祈りましたが、なかなか奏功しません。そして幸か不幸か、私の妊娠が分かったのと同じ頃に、彼女は不妊治療の医者から、体がホルモン剤に反応しなくなっているからしばらく治療はしないほうがいい、と言われてしまいました。私は彼女のこんな時ではありましたが、下手に妊娠を隠して後で彼女が知ったときのほうがずっと彼女を傷つけることになるのではないかと思い、彼女を慰めると同時に妊娠したことを伝えました。

彼女はとても喜んでくれたのですが、しばらく治療できないという事実が本当にショックだったみたいで、この数週間、誰とも会いたくないような精神状態だったみたいです。私が妊娠していなければ、もう少しショック度は低かったかもしれないと思います。。。彼女は数週間教会も休んでいました。

でも昨日教会に行ったら彼女がいて、他にもたくさん人がいたので、気になりながらもあまり込み入った話ができずにいたところ、家に帰ったら「私に気を使わなくていいからね。marthaちゃんは、もっと嬉しそうにしていていいんだよ」とメールが来たのです。彼女のことが気になっていたので、浮かない顔をしていたのでしょう、逆に心配をかけてしまったみたいです。そういう優しい人で、こんなに子供を望んでいるのにどうして彼女には???と、人間としては思ってしまいますが、命を司るのは神様ですから、私たちが思ったようには行かないものですね。

人間、何かの願いに囚われてしまうとそれしか見えなくなってしまうときがあります。今彼女は少し立ち直って、これまでの自分を客観的に見ることができるようになっているようです。私は彼女が少しでも楽な気持ちになってもらいたいなと思います。たとえ子供が与えられなくても、ほかにたくさん与えられているものを数えて心が満たされてほしいなと思います。彼女にはすばらしいスタイルと長身、美貌、品性のほか、優しいご主人がいて、戸建の持ち家があり、お父様は2回も癌を克服されていて今元気でいらっしゃる。彼女は素敵な趣味をお持ちなのですが、子供がいないので、趣味の時間もたくさん確保できる。

とはいえ、私は彼女のように子供が欲しくても与えられない辛さはよくわかるし、そういう人は周りに彼女だけではないし、ほかに流産を経験した人もいるし、そういう人たちの心情を考えると、いわゆる「妊婦の幸せオーラ」みたいなものはもし勝手に出るものだとしても、できるだけ抑えたいと思っています。


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by martha2nd | 2008-04-27 22:22 | 友達

クリスチャン。在宅翻訳やってます。夫と文鳥との生活に奇跡的な誕生をした息子も加わり奮闘しています。


by martha2nd